アモイの名物?ばんみぇん。


廈門(シアメン、アモイ)ではピーナッツソースを使った料理を見かける。俺が一番気に入ったのは「ばんみぇん」である。バン面(バンは手へんに半)は、小吃と書かれた店でよく見かける。ちょっとだけ平たい面をゆでて、ピーナッツソースに絡めて食す。汁はない。ほかにも汁の入った沙茶面(さーちゃーみぇん)もある。


写真は近所の小吃(シァオツー屋さん、おやつ屋さん)で3元(1元12.5円計算で40円弱くらい)。

さてこのピーナッツソース、どうやら東南アジアからもたらされたもののようだ。この地から多くの華僑が世界に出て行ったが、その華僑たちが東南アジアから「サテ」と呼ばれるピーナッツソースを持ち帰って来たのだそう(実際に持ち帰ったのはソースではなく、ピーナッツ自体とソースのレシピだとは思うが)。

さて、この「サテ」という音と「沙茶」は同じルーツらしい。そういえば、随分前に高校の世界史で「世界では茶をチャと読む国とテと読む国が多い」と聞いたことがある。

アモイが属する福建省の言葉では「茶」と書いて「テ」と読む。だから海のシルクロードと呼ばれるルートでもたらされたお茶は、輸入先でテとかティーとか言う発音で受け入れられた。

一方、広東語や北京語では茶とかいて「チャ」と読むため、朝鮮でも日本でも、モンゴルや中央アジア、インド周辺、アラブ諸国、はてはロシア、ポーランド、ポルトガルも「チャ」系の発音となっている。

「テ」系の発音は、東南アジア、南インド、そして多くのヨーロッパ語である。

中国からもたらされたものは、—特に日本にはめちゃくちゃ多いが—、その場所や年代によって読み方が異なり、輸入先では今でもその音が使われているという面白い現象が見られる。サテと沙茶、ピーナッツソースにもそうしたストーリーがあったようだ。

りょう の紹介

東京都品川区で生まれ育つ。サービス業、ホステスクラブ、海外ボランティア駐在員、レストランバー、コンピュータ会社などを経て独立開業。2011年から休業し、夫婦で1年ちょっとの世界一周へ。現在は帰国してイクメン父上に勤しむ。好きな食べ物はナス。言語や歴史に興味あり。コンプレックスは字が汚いこと。好きな言葉は「とりあえずビール」でポッドキャストでは世界のビールを飲み歩く「Beer the World(ビーアー・ザ・ワールド)」を担当。

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