キューバ12日目(田舎の病院)


はたして、その日がやってきた。サンティアゴ・デ・クーバのクリニカ・インテルナシオナルでは、「5日間この薬を飲んで完治しなければまた医者に行って手術をしなさい」と言われていた。はたして今日がその5日目である。中耳炎も意外に手強い。

痛みはないそうだが、耳がまったく聞こえない。そして聞こえそうになる雰囲気さえ感じられないというのだ。意を決してバラコアのクリニカ・インテルナシオナルに向かうことにする。クリニカは町の中心部にあった。こんな小さい町にも外国人向けのクリニックがあるのだから驚き。ここでも女医さんが担当してくれたが、いきさつと現在の状況を説明するとどうやら手術(?)になるようで、専門の先生がいるバラコア病院を紹介してくれた。

歩いて2kmほど、町外れにバラコア病院はあった。クリニカ・インテルナシオナルの看護師さんが先に行って待っていてくれた。彼女がいろいろと手配をしてくれて、さっそく先生のいる部屋へ入った。

ポロシャツみたいなのを来た陽気な男性がそこにいた。あぁ、こんなにラフだが彼がその「専門」の先生なのだろうか。「プロフェシオナル」と聞かされていたがチト心配である。すると男性はおでこにライトと鏡の着いたヘアバンドのようなものを装着し、さながら見た目は立派な医師となった。そしておもむろに綿棒を取り出し、めぐみの耳をグリグリぐーっとやると・・・

ごっそり出てきた。黒い何かがごっそり出てきた。およそ人間の耳からこんな得体の知らない物質が出てくるのだろうかと半日ほど考えてしまいそうなものがごっそり出てきた。

その瞬間!

めぐみの耳が聞こえるようになった(笑)

さすが先生、プロフェシオナルである。あっぱれ。

あまりに立派な耳クソが取れるものだから、綿棒が捨てられたゴミ箱をのぞいてみようと思ったら先生に怒られた。「そんな汚いものを見てどうする。汚染されているぞ!」と。

無事に手術(?)も終わり、処方された耳薬(液体で直接耳にたらす薬)も手に入った。ちなみに薬代は1人民ペソ(3円ちょっと)だった。手数料なのか処方箋の紙代なのかとにかく安い。診察台は20CUCということになり、クリニカ・インテルナシオナルで支払った。しかし、しばらく水に入ってはいけない(泳いではいけない)と言い渡されてしまったのである。

キューバの地方都市で病院に行けたのは良い経験だった。クリニカの人たちとバラコア病院の先生ありがとう。めぐみの耳は無事に治りました。

りょう の紹介

東京都品川区で生まれ育つ。サービス業、ホステスクラブ、海外ボランティア駐在員、レストランバー、コンピュータ会社などを経て独立開業。2011年から休業し、夫婦で1年ちょっとの世界一周へ。現在は帰国してイクメン父上に勤しむ。好きな食べ物はナス。言語や歴史に興味あり。コンプレックスは字が汚いこと。好きな言葉は「とりあえずビール」でポッドキャストでは世界のビールを飲み歩く「Beer the World(ビーアー・ザ・ワールド)」を担当。
カテゴリー: キューバ, バラコア タグ: , パーマリンク

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