スキミング被害で15万円ナリ。その顛末2


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UCカードの紛失・盗難デスクにかけると、Kという男が出た。電話応対がかなりおぼつかなく、大学生のバイトではないかというほど頼りないマニュアル男だった。

 

俺:「スキミングにあったようで、身に覚えのないキャッシングがいくつかあるんです」

 

そう伝えると、Kはあからさまにうろたえた

 

うろたえるな。うろたえたいのは俺の方だ。

 

俺:「見たところ、3月11日から19日までの連続13件のキャッシングが不正利用と思われます」

 

さっそくKは、慣れていなそうな敬語を駆使しながら最近の利用状況についてひとつひとつチェックし始めた。

 

K:「○月○日の何時何分、○○円でキャッシングされていますが、ご利用されましたか?」

 

そんな唐突に言われても困る。アットユーネットの明細と付き合わせてみると、そんなデータはない。

 

俺「身に覚えはありませんが、アットユーネットの明細にも表示されていません。まさか明細にもでない不正利用があるのですか?」

 

K「申し訳ございません、こちらは紛失・盗難の担当なので詳しいことは分かりかねます。ちなみにこちらは限度額オーバーで御引き出しには至っておりません」

 

先に言えよ。明細に出なくて当然だろ。

 

俺「調べてみますのでお待ちください」

といって、言われた日本時間を南米タイムに換算してみる。

 

俺「そうですね、その時間はアルゼンチンですでに飛行機に搭乗中でした。ですのでATMでキャッシングをすることはできません。そこから7時間くらいはずっと飛行機の中にいましたので」

 

K「かしこまりました。ではその1分後、○○円のご利用がございましたがご利用いただきましたか?」

 

 

はっ?

 

 

こいつは話を聞いているのか、その時間は飛行機の中、以降7時間くらい飛行機の中でATMは使えないと言ってるではないか。ガツンと言ってやろうかと思ったが、ここでことを荒げてはいけない。俺の態度次第では補償されなくなってしまうかもしれないのだ。ここは穏便に大人の対応を見せようじゃないか。

 

俺「えっと、利用してませんね」

K「利用されていないと言うことですね。それではその2分後に・・・」

 

 

 

なんだよこいつ・・・頭おかしーんじゃねぇか?

 

 

それともあれか、カード会社はなるべく補償をしたくないからいちいち手間を取らせて手続きを諦めさせようというマニュアルなのか?それとも途中で切れさせて補償をなしにしようという魂胆なのか?

 

俺「そこから7時間くらいのキャッシングは絶対に自分ではありません」

 

K「かしこまりました。それではその前日、○月○日の・・・」

 

俺が冒頭で、日付も指定して13件が不正利用だと言っているのにもかかわらず、ここからずっと大量の利用状況をチェックさせられた。ショッピングも含めてだ。マニュアルなのだからか仕方ない、全て付き合うことにした。

 

 

 

 

 

1時間後・・・(なげーよw)

 

 

膨大な件数のチェックがようやく終わろうとしていた。温厚だと近所でも評判の俺も、言葉尻がトゲトゲしてきている。

 

K「ところででお客様、カードのご利用は停止致しますか?」

 

 

 

 

先に言え先に!

 

 

カードを止めるとその後復活することはできず、再発行して郵送しなければならないという。しかし背に腹は代えられない、限度額が埋まっているとは言え、こうしている間にもショッピングで利用されかねないのだ。

 

 

俺「光の速さでお願いします」

 

 

K「ではこれから調査の担当がお調べ致しますので、現地で連絡のつくお電話番号かホテルではない固定の住所をお願いします」

 

俺「今はゲストハウスにいて、タイで連絡のつく番号は今ないんですが、メールでの連絡は可能ですか?」

 

K「申し訳ございません、調査を依頼するには現地の電話番号か、ホテルなどではない固定の住所が必要になります」

 

俺「携帯電話自体は持っていますので、今からSIMカードを買ってすぐに連絡します。それで大丈夫ですか?」

 

K「こちらは紛失・盗難の担当なので詳しいことは分かりかねます。では現地の住所をお願いします」

 

 

いや、だから・・・

 

俺「(ため息)・・・分かりました。電話番号を取得してきますので、お待ちいただけますか?」

K「かしこまりました。では電話番号を教えていただいた後、現地に書類を郵送しますので・・・」

 

 

 

こいつ、手強すぎる・・・

 

今はゲストハウス住まいで固定の住所はないと言ってるではないか。ゲストハウスに書類が遅れないと言ってきたのはお前だろお前。

 

俺「ゲストハウスなので、書類の郵送はできないのではないですか?」

 

K「さようでございます。あ・・・はい。こちらは紛失・盗難の担当ですので・・」

 

 

うるさい黙れ(怒)

 

俺「あの、ひとつ質問があるのですが、スキミングなどの不正利用された金額について補償をするという制度はあるのでしょうか?」

K「こちらは紛失・盗難デスク(・・・以下略)、具体的なことについてはわかりかねます」

 

 

いや、具体的なことじゃなくて、制度自体があるのかを聞きたいんだが・・・

 

俺「いや、そうじゃなくて、補償をするという制度・システム自体が存在するかと言うことなんですけど」

 

K「お調べ致しますので少々お待ちください」

 

 

不運だ。全く持って不運だ。スキミングに遭っている事態でかなり不運なのに、緊急事態にこんな男が担当になるなんてついてなさ過ぎる。

 

 

その後も、いくつかの質問をしたが、「紛失・盗難デスクの担当なので(以下略)」という返事が連発された。「どこに聞けば分かるのか」と聞いても、「少々お待ちください」と言って誰かに確認してきているようだ。

 

その「誰か」と話をさせろ(怒)。

 

結局、調査の結果次第ではあるものの、スキミングの補償制度はあること。調査を依頼するには電話番号か固定の住所(書類郵送のため)が必要であること。紛失・盗難デスクでは何も分からないことが分かった。

 

電話を切るとなんと1時30分も通話していた!恋人でもないお前となんでこんな長電話しなきゃならないのか。いくらスカイプといえども通話料が掛かってるんだぞボケと心の中で毒づきながら、さっそくSIMカードを買いに行った。

 

SIMカードは近所のセブンイレブンで99バーツ(約260円)だ。さっそくアクティベートをした。Kがでないことを祈りつつ、UCカードに電話をすると、今度はTという女性がでた。

 

状況を説明すると、本人確認をしたあとスムーズに話が運んだ。土日は調査担当が働いていないらしく、月曜日の朝10:30から17:00までに調査担当が電話連絡をくれるらしい。

まだ先行きは不透明だが、とりあえず調査をしてもらうことになりそうでホッとした。最初からこのTさんに巡り合っていれば良かったのにと思いつつ、丁寧にお礼をして電話を切った。

 

さて、月曜日の電話を待つことにするか。

(つづく)

りょう の紹介

東京都品川区で生まれ育つ。サービス業、ホステスクラブ、海外ボランティア駐在員、レストランバー、コンピュータ会社などを経て独立開業。2011年から休業し、夫婦で1年ちょっとの世界一周へ。現在は帰国してイクメン父上に勤しむ。好きな食べ物はナス。言語や歴史に興味あり。コンプレックスは字が汚いこと。好きな言葉は「とりあえずビール」でポッドキャストでは世界のビールを飲み歩く「Beer the World(ビーアー・ザ・ワールド)」を担当。

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スキミング被害で15万円ナリ。その顛末2 への3件のフィードバック

  1. ふみ のコメント:

    りょうさん、めぐちゃん 大丈夫ですか 今日家についたらバルディビアからのハガキが届いていました。ありがとう。日本のちょうど対岸にはなかなかいけない!地球の広さ?狭さ?をかんじたのかな。スキミングって用心してても被害にあうのだね。ちゃんと補償されるといいけど 予想外のこと、あるね パソコンや携帯があってよかったです

    • りょう のコメント:

      ふみちゃん、
      これ、今回で一番くらいのトラブルだったよ。海外の適当すぎるサービスもひどいけど、日本のマニュアルすぎるサービスも同じくらいひどい。紛失等なんという大事なかかりなんだから、もっとまともな人を配備して欲しかったね。

  2. jamie のコメント:

    僕も世界一周中で今ウクライナにいまして、スキミング被害に遭いました。
    三万円だったのでまだよかったですがまさが自分がと思っていたので吃驚しましたね。しかし、ブログを読んでるだけで腹が立ってくるほどの対応ですね。
    僕も思い当たる節を、電話した際に担当の人に話したらまさにマニュアルかのように「ア〜〜〜〜〜、ソウナンデスネ〜〜〜。」と明らかに嘘であろう悲しいトーンで言われて逆に諦めたくなりましたね。

    しかし怖い世の中ですね・・・・。

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