小型影絵(スパエク・トォーィ)を見てきた


カンボジアの伝統芸能に影絵がある。牛の皮でできた精巧な人形をスクリーンにおいて演じる。

 

影絵には、小型のスパエク・トォーイ(より正確な発音は、「トォーイ」ではなく「トォー」と言った後に「ch」の子音を発音する口を作って音を止めるのだが、片仮名表記は不可能)と大型のスパエク・トムがある。

原理はどちらも同じだが、小型の方がより大衆的、身近な話題を演じることが多いのに対して、大型のトムはあらたまった感じの、神話などを演じることが多いらしい。今回見たのは、トォーイのほうだ。

 

近くにある日本人宿タケオゲストハウスでチケットを手配した。食事付きが10ドルで食事なしが5ドル。5ドルの食事は食べきれないだろうと思って、食事なしの席を予約した。

 

場所は、バイヨン1レストランで、タケオGHからは国道6号線沿いに東へ、最初の信号を過ぎて橋を渡ったあと、ほんの少し進んだところの交差点を右へ少し行くと、左手にある。

 

6:30にタケオGHでピックアップをしてくれるというので待っていると、影絵の関係者ではなく、タケオのお兄ちゃんがトゥクトゥクで送ってくれるらしかった。送ってもらうほどの距離でもないがせっかくなのでトゥクトゥクで行くことにした。

 

6:30すぎに到着したが、どうやら影絵芝居は7:30からだという。普通の人はその間に食事をすることになっているらしいのだが、うちらは食事なしを予約したので手持ちぶさたこの上ない。さらに、俺は夕飯を食べ損ねていたのでいったんレストランを出て近くの店で夕飯を食べることにした。

 

7:30に戻ってくると影絵芝居が始まっていた。

 

二階建てのレストランで、二階部分が席になっている。中央に吹き抜けがあり、吹き抜け部分の奥がスクリーンになっているという作りだ。

 

なにやらいろいろと登場人物が出てくる。

 

だがしかし、会話は当然クメール語。 中央の短剣を持っているのがサルのようだ。サルはケンカをしている。

ケンカによって、人間の田畑が荒らされてしまい、それをどうにかせいと右端の女性が言っているとか言ってないとか。

 

こちらは第二幕。女性が歌を歌っている。

 

 

なんやかんやの前置きがあった後、どうやら女性の牛と男性の牛で闘牛をすることになった模様。

 

牛の角がぶつかったときに、効果音として挿入されるのはココナッツの殻をたたき合わせる音だ。

この音が貯まらなくコミカルな上に、タイミングがちょうど良くてうまい。

 おっと、女性の方の牛が逃げ出す。

 

この勝負、男性の牛の勝ちらしいが・・・

 

この闘牛は、金を掛けていたらしい。だが、女性の方は負けたのにもかかわらず金を払おうとしない。そこに警察(?)が現れて・・・

 

ギャンブルはいかんぞと言われ、二人揃って連行される。

 

こちらは第3幕。ラーマヤナ(カンボジアではリアムケー)の一部を演じる。

 

左の弓を持っている方が兄王子、真ん中が兄王子の嫁(セダー/シータ)で、右が弟王子だ。

 

3人は森をさまよっていたのだが、事件に巻き込まれる。

 

なんと、ランカー島(スリランカ)を支配している魔王が、姫を気に入ってしまうのだ。

 

魔王はきれいなシカの姿に化ける。それを見た姫が、王子に仕留めてきて欲しいという。王子は姫を置いてシカを追う。しばらく帰ってこないので、弟王子が兄王子を探しに行く。

 

ひとりぼっちになった姫の前に会われたのは老人。この老人にダマされて、姫はさらわれてしまう。

 

誘拐に気がついた兄弟は、サルを味方に付けて戦いに備える。

 

おっと、ここでおしまいだ。

 

始まる前に、どんな演目をやるのか、どんな内容なのか簡単に説明されたものがメニューと一緒に渡される。日本語版もある。これを見ておくと理解が深まって良い。

ただ、当然ながらオールカンボジア語なので雰囲気しか分からない。影絵らしい演出方法や音の使い方などはコミカルでかわいい。食事がどんな者か分からないが、ドリンクは高かった。

りょう の紹介

東京都品川区で生まれ育つ。サービス業、ホステスクラブ、海外ボランティア駐在員、レストランバー、コンピュータ会社などを経て独立開業。2011年から休業し、夫婦で1年ちょっとの世界一周へ。現在は帰国してイクメン父上に勤しむ。好きな食べ物はナス。言語や歴史に興味あり。コンプレックスは字が汚いこと。好きな言葉は「とりあえずビール」でポッドキャストでは世界のビールを飲み歩く「Beer the World(ビーアー・ザ・ワールド)」を担当。
カテゴリー: シェムリアップ, カンボジア タグ: , , パーマリンク

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