長崎原爆資料館


きょうは長崎原爆資料館を訪れました。
入場してすぐ、
暗い館内に「カチ・カチ・カチ・カチ」という
柱時計の音が響いていました。
決して止まることのないはずの時間が
まるで止まってしまった、その瞬間を未来へ伝える音。
時間を逆に回している音のようにも聞こえました。
過去の過ちを探して、歴史をやり直そうというような。

館内には生々しい写真が数多く展示されています。
ただれた皮膚、縮れた髪の毛で無表情に横たわる人、
白い歯以外は頭から足まで丸焦げになってしまった人、
たぶん亡くなっているんでしょう、
苦しそうに反り返って倒れている人の写真もありました。
地獄だと思いました。

これが写真に切り取られた四角ではなく、
町全体がそうだったのだと思うと
怖くて逃げ出したい気持ちになりました。

広島の平和資料館へ行ったとき、
ボランティアガイドの人が、
「写真はほとんど残っていない。
再現した人形も置いているが、
子どもたちが多く訪れる場所なので
刺激が強すぎないように作ってあるんです。
本当はこんなじゃなく、地獄だった」
と話していたのを思い出しました。

それほどの悲惨な体験を当時の子どもたちはして、
未来の平和にためにと、語ってくれている。
本当にありがたいことです。

今回ここに来るまで、
わたしは九州の(まだ6月だけど)蒸し暑さを
知りませんでした。
真夏の暑さの中、
火傷でただれた皮膚を引きずって
助けを求めて歩いた人たちのことを思うと、
やりきれない気持ちになります。

めぐみ の紹介

岩手県盛岡市生まれ滝沢村育ち。 高校卒業後 アメリカのコミカレに留学。 帰国後、台湾、カンボジアを訪れる。 長野、東京、佐渡(新潟)、岩手を経て、 夫と「見る・聞く・食べる」をテーマに旅へ。 好きなもの;コーヒー、鶏肉、固焼きソバ
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長崎原爆資料館 への2件のフィードバック

  1. Mazza のコメント:

    父が長崎で被爆してます。市外でだけど。
    小学校のときに行ったけど怖かったな。
    イタリアに行ったときには、原爆が落ちた時期に教会の空いてる部屋がギャラリーになってて、被爆者の老人達が描いた絵が飾られていて、
    スペインにはHIROSIMAっていうバンドがあって、一緒にいたフランス人に広島って知ってると聞いたら、アトミックボムという答えが。
    オーストラリアのダーウィンに戦争博物館があって、僕は気付きませんでしたが、友達はそこにいた人たちの目が冷たかったって。
    被爆は遺伝しないとなってるらしいけど、、、どうなのかね。

    • りょう のコメント:

      コメントありがとう。
      サイトのデザインはこれからなので、アイコンはその時に使わせてもらうね。

      長崎の資料館は怖かった。広島よりも雰囲気が伝わる展示をしている感じだったね。
      広島もそうだけど、世界旅行をする前に来ることができてよかったと思う。

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