ベトナム縦断オープンバス情報ハノイ-フエ(2011年8月)


シリーズ記事一覧


より大きな地図で ハノイからフエ を表示

ピックアップ

チケット購入時に、夜の5:30pmに店(旅行代理店)の前でピックアップを待つように言われる。言われたとおり、5:30pmには旅行代理店の前で待つがなかなか来ない。このあたりは想定の範囲内。
低コストで大勢を輸送するわけで、しかもハノイ市内の旅行者が屯するエリアにはバス停のような広いところがないわけで、各旅行会社やホテルの前をミニバスなどが巡回してピックアップして、ミニバスが満車になり次第少し離れたバス停に行くしくみだと思っていた。

案の定、30分ほどおくれて怪しい男が登場。旅行代理店の人と2、3言会話をしてからこちらを向き「フォロミー(ついてこい)」という。10メートルも離れていない場所にミニバスが停車している。しかしまぁ、満車だ(笑)。中は西洋人がびっしり乗せられている。俺は運転手の隣に席があったので乗せられる。めぐみは後ろの席の扉の前に立たされる。まさか寝台バスも席がありつけなかったらやばいぞ、と少し不安になる。

アジア人は小柄で、席がなくてもガマンする確率が高いから最後に呼ばれたんだろうかといろいろ考えていたがミニバスは出発しない。なんだなんだと思っているとさらに西洋人の女子が2、3人現れて乗せられる。当然席はないので中腰のような感じで立つ。5分で着くからガマンしてくれ、とのこと。

寝台バスへの乗車

ようやくミニバスが出発し、15分もしないうちにバス停に着いた。意外に早い。ミニバスを降りると目の前に大型のバスが停車していて中にはすでに西洋人が乗っている。間違いない、これだ。我先にと荷物を持って乗り込もうとするが、「オフィスでチケットをゲットしてこい」と言われる。男が指を指す方向には店がいろいろ並んでいたので、「オフィスはどれだ」と聞くが「オフィスでチケットをゲットしてこい」と言われる。半ばコントのようなやり取りに苦笑して指さされた場所へ向かうとそれっぽい建物があったので入ると中で男が待っていた。
旅行会社から受け取ったレシートを見せると、5枚つづりくらいのチケットを取り出し、その1枚1枚にはんこを押して手渡してくれた。

それを持ってまたバスに戻る。俺の荷物は車内の下、お腹の所に預けた。めぐみは車内に持ち込もうとしたが「ラゲッジ(荷物)!」と言われる。自分のベッドにおくから大丈夫だとなんど言っても「ラゲッジ(荷物)!」と言われる。あぁ、コントの続きか。仕方なくめぐみの荷物も下に預けて乗車。

車内は予想通りせまい。中国の寝台バスよりもゆとりがない印象。すでにあらかた席は埋まっていたのでいそいで最後尾の上段ベッドを確保。ここが唯一隣り合ったシートを手に入れられるところだった。通常のベッドは隣のベッドとは地続きにはなっていないが、一部のベッドと最後尾だけは隣と地続きになっている。

最後尾には3ベッドが地続きになっていて、窓側、真ん中、そしてその隣、さらにトイレの個室があるという具合。めぐみは窓側に、俺は真ん中に、そして俺とトイレの間にイスラエル人の女性が入った。イスラエル女性は不満そうに見えたが、話を聞くとこないだまでインドを旅していたのでこんなのは楽勝だとか。

ルート

出発してすぐに最初の食事休憩に入った。たしか8:00pmくらいだったか。提携しているレストランに停車してお土産物や食料を売るというしくみだと思う。メニューを見るとインスタント麺のフライドヌードルが40000ドン(2ドル)でかなり高い。しかし腹が減っては寝台バスも乗れないので1人1皿ずつ注文する。
出てきたのはこちら

インスタント麺を2食ほど使ったと思われるボリュームで鶏肉と野菜がたっぷり!これはシェアして食べる類の料理であった。女子なら1人で食べきるのは大変そう。つまり価格設定はそんなにひどいものではなかったようだ。

ふたたび車内に戻って出発する。ちなみにこのバス、当然ながら満車なわけだが通路にも人が乗ってきている。

車内にある縦2本の通路にちらほらと人が乗り、ござを敷いて寝てしまう。おそらくベッド席より破格の値段なのだろうとは思うが、これではトイレに行けないではないか!!!せっかくトイレ付きを探したのにこれでは意味が無い。と思ったが、通路席はまたがれることを前提とした席なわけで、普通にまたいでトイレに行ってしまえと思って普通にまたいでトイレに行って来た。

しかしまぁあれだ。体を横にして寝ている人は足の踏み場があっていいが、直立ポーズのまま仰向けで寝ている人はまたぐための足場がなくて困る。そういうときはベッド席の縁を踏みながら通り抜けるしかない。

はたして朝の6:30くらいにドンハ(Dong Ha)という町で停車する。ここで朝ご飯を食べろと言うが寝起きなので遠慮する。この町は昔の南北ベトナム時代にあった非武装地帯(DNZ )のすぐそばにある町で、ラオス国境のラオバオ(Lao Bao)に行くための中継地でもある。

30分くらいかそこら休憩してまた出発。フエに着いたのは9時くらいか。新市街のそれなりにホテルがあるエリアに下ろされる。客引きなども数人いて宿探しには困らないだろう。

りょう の紹介

東京都品川区で生まれ育つ。サービス業、ホステスクラブ、海外ボランティア駐在員、レストランバー、コンピュータ会社などを経て独立開業。2011年から休業し、夫婦で1年ちょっとの世界一周へ。現在は帰国してイクメン父上に勤しむ。好きな食べ物はナス。言語や歴史に興味あり。コンプレックスは字が汚いこと。好きな言葉は「とりあえずビール」でポッドキャストでは世界のビールを飲み歩く「Beer the World(ビーアー・ザ・ワールド)」を担当。
カテゴリー: ハノイ, ベトナム タグ: , , パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

WP-SpamFree by Pole Position Marketing