中国の南寧という町を過ぎたあたりから、
トリカゴが店の前や家の前に置かれたり、軒下にぶら下げられたりするのを
よく見かけるようになりました。
日本でもよく見かける黄緑色や水色などのインコのような小鳥もいますし、
くちばしが大きめの、今にもしゃべりだしそうな鳥も見かけます。
あまりにたくさん軒下にトリカゴをぶら下げているので、
鳥やさんかと思ったら靴屋さんだったり、民家だったりすることもあるくらいです。
中でもよく見かけるのは、体全体が黒でおなかが白、ほっぺが赤いこちらの鳥です。
玄関や店の前などでみかけることが多かったので、
てっきり「幸せを呼ぶ鳥」という意味でもあるのかと思っていたのですが、
日本語が上手なベトナム人の女性いわく、
「好きだから、飼います。」だそうです。
ベトナムに来てから、盆栽のような木もよく見かけますし、
庭などに飾るオブジェでゴツゴツした岩に水を流しすものもよく見かけます。
こうした「プチ自然」を家の庭などに作って、
どこからともなく(というか、自分の家の前なのですが)聞こえる鳥のさえずり声に
風情を感じるというのうがベトナム人の感覚だったら、
日本人の「わびさび」的な美意識に通じるものがあるなぁと感じました。