ホンジュラスのコパン遺跡へ


沈没生活を乗り越えてようやく隣国のホンジュラスへやってきた。お目当てはコパン遺跡。
コパン遺跡は、コパンルイナスの町から歩いて15分ほど。道路の右手側にチケット売り場、土産物屋、カフェ、博物館がまとまった場所があり、そこが遺跡の入り口になっている。

料金(外国人の場合)
遺跡自体:15ドル
遺跡の中のトンネル:15ドル
博物館:7ドル
英語またはスペイン語のガイド:1グループ(9人までらしい)で25ドル

中米国籍の人、ホンジュラス人、ホンジュラス人の学生などには特別料金が設定されていた。

コパンの見所

圧巻の神殿
かなり高い。登り切ったところから見ると下にいる人がかなり小さく見える。往時の繁栄を心に思い浮かべながらゆっくりするのも楽しい。

高浮彫り
マヤ遺跡は神殿のボリュームもすごいが見所はレリーフ。
高浮彫りというスタイルで、一般的な浮き彫りよりも深く彫られている。ただし、一番深いところからしばらくは、直線的に盛り上がっているのが特徴的であり「高」浮彫りと呼ばれる所以なのだろうか。たとえば一番深いところと高い所で10cmの差があったとして、深いところから最初の5cmくらいは直線的に盛り上がっていてそこに極端なカーブが存在しない。まっすぐにずずっずっと盛り上がってきた感じがする。斜めから見たときに感じる独特なイメージはこれだと思う。

シンボライズとデフォルメの妙。

モチーフを四角や円という枠いっぱいにひろげてはめ込んでいくのは、シンボライズとデフォルメのセンスを感じる。「空間を埋める」技法が、ありきたりでなく、うるさすぎず、ちょうどいい具合かつ独創的な曲線で創られている。たとえば日本の「家紋」もシンボライズとデフォルメの力を発揮した一種のアートだと思うが、マヤもこうした四角や丸といった決められた枠のなかに四角でもない丸でもない(たとえば鳥の図柄)を無駄なく納めていくタイプだと感じた。こうした図柄は見ていて飽きない。対象のエッセンスだけを抽出して加工したような濃さを感じる。

こちらは博物館の展示品(オリジナル)

こちらは博物館の展示品(オリジナル)

トンネルは見た方がいいのか

神殿の中に通路があって、トンネルと呼ばれている。ここに入るには別途15ドル必要だが、入場料15ドルに対してトンネルのみで15ドルは高いと感じた。お金がある人はいいが、節約したい人はトンネルに行かずにそのお金でガイド(後述)を頼んだ方がいい。

ガイドを頼むべし!
施設内にいるガイドは1グループ25ドルだと言う。最大9人までOKとのことなので、宿の仲間を連れて回ったほうが絶対にいい。5人あつまれば5ドルで済む。上記のトンネル代をケチれば十分まかなえる。

りょう の紹介

東京都品川区で生まれ育つ。サービス業、ホステスクラブ、海外ボランティア駐在員、レストランバー、コンピュータ会社などを経て独立開業。2011年から休業し、夫婦で1年ちょっとの世界一周へ。現在は帰国してイクメン父上に勤しむ。好きな食べ物はナス。言語や歴史に興味あり。コンプレックスは字が汚いこと。好きな言葉は「とりあえずビール」でポッドキャストでは世界のビールを飲み歩く「Beer the World(ビーアー・ザ・ワールド)」を担当。
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ホンジュラスのコパン遺跡へ への2件のフィードバック

  1. くまさんケーキ のコメント:

    ブログ更新、待ってました。
    コパン遺跡、すごいですね。写真を見ても感動します。今の人の感性、技術力でもかなわない芸術性ですね。遺跡には宇宙服を着たように見えるものがあるようですので、地球外文明との交流があったのかも。

  2. めぐみ のコメント:

    アンティグアで、すっかりまったりしてしまいました。
    いつもブログを読んでくださってありがとうございます。
    旅が再開しましたので、これからこまめに更新していきたいと思います。
    コパン遺跡は、アジアのもともまた違う雰囲気があって 面白かったです。
    (彫刻がふっくらしててとてもかわいらしい)
    マヤ文明に関して解明されていないところがあるのも、ロマンがありますよね♪

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