朝はゆっくりと目覚めた。軽い朝食を食べてから、また部屋に戻って本を読んだ。昨日、別の日本人と交換してもらった「オーデュポンの祈り」という本だ。名前は聞いたことがあったが、全くと言っていいほど本を読まない俺は伊坂幸太郎も石田衣良も東野圭吾も同じに思えた。
10時ごろに本を読み終えて、郵便局へ。途中で最後のペソフードをいくつか食べたりした。一度宿に戻り、アニータとホルヘに挨拶をしてからカーサを出たのが1時すぎだった。すぐ近くの公園からP-12バスに乗ってローカルバスで空港を目指した。終点のバスターミナルでコネクションバスに乗り換えてターミナル3に到着する。
チョコを買って手紙を書いて、現像した写真を同封した。出国の手続きをしようとすると出国税を払ってこいと係官が言った。すぐ裏に会った両替所の隣で出国税を払う場所がある。窓口で聞くとなんと25CUCだと言う。俺の持っていたロンプラには20米ドルと書いてあったのだ。
しくじった。ポケットに突っ込んでいた20ドル紙幣2枚を取り出し、これで払えないかと頼んだが即却下。ドルからCUCへの両替にはコミッションと意味不明なペナルティがかかるらしくレートが悪い。しかたがないので3%の手数料がかかるATMで引き出そうとするも、ATMは階下にあるという。ボーディング時間が迫っていたのでドルをCUCに両替して何とか払う。
航空券の裏に「支払いました」と(おそらく)かかれているシールを貼ってもらった。収入印紙のような存在に見えた。気を取り直してイミグレを通過する。ゲートに着くとちょうどボーディングが始まったばかりのようだった。手元に余った60センターボスきっかりを使ってめぐみがチョコを買って来た。残ったのは1センターボスと9人民ペソ。上出来だ。
慣れたスペイン語で挨拶をしながら席に着いた。約1ヶ月いたキューバともこれでお別れ。今までで一番いい国だったかもしれない。機内で軽食を食べ、ラムを飲み、隣に座ったイタリア生まれイタリア育ちのインド人青年(グアテマラでビジネスを展開中)と話しているうちに、サンサルバドルに到着した。
さよならキューバ。
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