キューバの通貨制度について(2011年1月)


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キューバの通貨制度はとにかくややこしい。慣れるまでには時間が必要だ。

キューバの通貨は2種類。兌換(だかん)ペソ(表記はCUC)と人民ペソ(モネーダ・ナシオナルと呼ばれることからMNとも略される)Watch movie online The Transporter Refueled (2015)

大まかな違い

旅行者が支払いに使うのは基本的に兌換ペソとなる(宿、バスチケット、博物館、レンタカーなど)。そのほか、人民ペソでは買えない「贅沢品」の支払いもこの兌換ペソが使われる。例えば、路上のフードスタンドでサンドイッチを買う場合は人民ペソだが、ラムを買う場合はCUCとなる(絶対的な境界線はない)。

2種類の通貨の関係

CUCの略称の一部は、Convertible(コンベルティーブレ)つまり、コンバート可能、変換可能、兌換可能というわけで、両替できるという意味だ。外貨からも両替できるし、人民ペソにも両替ができる。1CUCを人民ペソにすると、24MNが手に入る。逆に25MN出せば、1CUCに両替することもできる。若干の(手数料1人民ペソ)がかかるわけだが、このレートは公共の所であればどこも同じなので、安い両替所を探し歩く必要はない。もちろん闇両替は100%不要だ。

通貨価値

一番わかりやすいのは、1CUC=1米ドルという考え方。つまり1CUCは80円弱(2011年1月現在)となる。一方で、1兌換ペソを切りよく25人民ペソとするならば、1人民ペソは3.2円ほど。人民ペソを3倍ちょっとすれば日本円になると考えれば良い。5人民ペソのピザが15円強。20人民ペソのビールが65円くらいだ。

呼称と表記

問題をさらにややこしくしているのは、2つの通貨の呼称と表記だ。人民ペソは「モネーダ・ナシオナル」や「ペソ・クバーノ」あるいは単に「ペソ」と呼ばれる。一方で、CUCは英語や日本語では「クック」と読まれることが多いが、スペイン語では「セーウーセー」と呼ぶ。あるいは単に・・・・「ペソ」と呼ばれることもある。どちらも「ペソ」では区別が付かないのだ。

さらに表記はどちらも$マーク。親切に「CUC」としてくれている場合もあるが、油断は禁物だ。一番大切なのは「キューバの金銭感覚になれること」だ。

具体的な見分け方

例えば、缶入りのジュースが「$0.8」と表記されていれば、それはCUCに決まっている。人民ペソだとすれば、日本円で2.5円程度になってしまう。そんなことはあり得ない。逆に、サンドイッチが「$10」と表記されていれば人民ペソに決まっている。CUCなら日本円で800円にもなってしまう。そんなことはあり得ないのだ。しかし迷ってしまうことはいくらでもある。売店のレフレスコ(ジュース)が「1$」と書かれているがこれは人民ペソ(3.2円)だ。フルーツ100%ジュースが「2$」で売られていても人民ペソ(6.4円)なのだ。一方で、トイレットペーパー4つが「1.2$」で売っているがこれはCUC(96円)だったりする(すべて1CUC=80円の簡易計算)。

最後はちゃんと聞こうね

キューバ人でも分からない時はお店の人にちゃんと聞いている。いわんや旅行者をや。「セーウーセー?」とか「ペソ・クバーノ?」「モネーダ・ナシオナル?」と聞けば答えてくれる。同じ店の同じ看板の同じ列にも、CUCと人民ペソが混ざっていることもあるので、どのみち金銭感覚を身につける必要はある。

本来の目的とか経緯

もともとは、CUCに相当する通貨単位として米ドルが流通していたらしい。米国との関係が悪いキューバでは、米ドルを流通させる代わりに米ドルと価値がほぼ同じCUCという通貨単位を新たに作り出してしまったらしいのだ。CUCは当初、外国人が使うためのものだったが、今ではCUCは贅沢品、人民ペソが日用品といった使い分けられ方をしているように感じた。外国人も人民ペソを使っても良いし、キューバ人がCUCを使っても良い。違法でもなんでもない。もちろん人民ペソがないときでも、売店のドーナツ(3人民ペソ)を1CUC出して人民ペソのおつりをもらうこともできる(相手によるとは思う)。おつりをごまかされたりしない。

キューバを旅行するときは、旅行スタイルにもよるがある程度の人民ペソが必要になる。ペソフードをよく食べる場合は1日20人民ペソ程度は用意すると良いだろう。ただし両替所は町のどこにでもある上、いざとなったらCUCでも払えるので焦らなくても良い。俺はペソ生活をしていたのでいきなり50CUCを人民ペソに換えて分厚い札束を手に入れた。それでも普通になくなって追加両替をすることになったが。

補助通貨と収納方法

どちらの通貨にも補助通貨(センターボス)がある。1ペソは100センターボスだ。CUCのセンターボスと人民ペソのセンターボスがあるので超ややこしい。

簡単な見分け方(紙幣篇)
・カラフルだったらCUC(3人民ペソ札は赤いゲバラなので注意)
・きれいだったらCUC(たまに人民ペソのピン札がある)
・中央のスペルアウトされた数字(例:VEINTE PESOS)の下に「Pesos Convertibles」と書かれていたら絶対にCUC
・表面にでかでかと顔があったら人民ペソ、少し引いた絵があったらCUC

簡単な見分け方(コイン篇)
CUCコインはすべて丸形の中に8角形の縁取りがある!
・一円玉のようなアルミっぽい通貨はすべて人民センターボス、ローマ数字で価値が書かれている
・星のマークが書いてあるのはすべて人民ペソか人民センターボス(金色のヤツは1人民ペソだ)
・銀色で重かったらCUCが多い(例外は3人民ペソと古いセンターボスコイン)

縁取りのあるCUC

星とローマ数字の人民ペソ

古めの人民ペソ

黄色いのは1人民ペソだ

1CUCに似ている3人民ペソ

以上。最初は慣れずに混乱すると思うが、観光地で執拗に話しかけてくるようなうざいキューバ人でない限り、お店のおねえちゃん、タクシーのお兄ちゃん、博物館のおばちゃん、チケット売り場のおじちゃんも、みんな親切に教えてくれるので手持ちのお金をじゃらじゃラット見せてみるのも良い(高額すぎる紙幣は一応しまっておこう)。こちらから話しかけたキューバ人はほぼ100%親切にしてくれる。

りょう の紹介

東京都品川区で生まれ育つ。サービス業、ホステスクラブ、海外ボランティア駐在員、レストランバー、コンピュータ会社などを経て独立開業。2011年から休業し、夫婦で1年ちょっとの世界一周へ。現在は帰国してイクメン父上に勤しむ。好きな食べ物はナス。言語や歴史に興味あり。コンプレックスは字が汚いこと。好きな言葉は「とりあえずビール」でポッドキャストでは世界のビールを飲み歩く「Beer the World(ビーアー・ザ・ワールド)」を担当。
カテゴリー: キューバ, ラ・ハバナ タグ: , パーマリンク

キューバの通貨制度について(2011年1月) への5件のフィードバック

  1. ふみ のコメント:

    めぐちゃん、りょうさん あけましておめでとう(*^▽^)/久々の更新たのしくよんだよ 夫婦だからこそ旅できるかんじ!いい宿に当たっててよかったね〜って思いました めぐちゃん体調はよくなりましたか 今年もよろしくね

    • りょう のコメント:

      今年もよろしく!
      今はもう体調全開だよ。旅の醍醐味の半分くらいは出会う人なんじゃないかなって思う。国の印象ってやっぱり人で決まるもんね。
      これから南米編が始まるよー!

  2. けんじ☆ のコメント:

    あけおめ!!
    久しぶりに見たらキューバに行ってるんだ!?
    前に書いた以来に見たからあちこち行ってるのにビックリ!!
    溜まった日記を時間を掛けて見させていただきます^^

    ちなみにこっちはみんな忙しい&Tけだ君鎖骨骨折のため未だ
    集まりはなし・・・

    いい旅を^^

  3. りょう のコメント:

    今年もよろしく!
    今はキューバを出てペルーのアレキパに到着したよ。
    これからマチュピチュやら何やら見てくるさ。

    鎖骨骨折とは相変わらずやんちゃだな。集まりはアルゼンチンあたりにしようぜ。

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