キューバの民宿システム「カーサ・パテクラール」について(2011年1月)


キューバは本当にかわった国だ。まず、キューバの宿はそんなに安くない。安い部屋でもダブルが1部屋2人で20CUCくらいからはする。1人で10CUC切るのはちと難しい。一方で、キューバ人の家にホームステイをする「カーサ・パテクラール」というシステムがあり、非常に一般的だ。

キューバでは、認可を受けた特定(パテクラール)の家庭だけが外国人を有料で泊められるシステム「カーサ・パテクラール」が機能している。1軒のカーサが用意できるのは2部屋までで、1部屋に泊めて良いのは2人まで(17歳以下はカウントされない)ということらしい。ただしメガリゾートなところはカーサが禁止されているところもある(バラデロとか)

カーサ側は、客の数にかかわらず1か月に1部屋あたり100〜250CUCの税金を納めなくてはならない。税はカーサの場所ごとに異なる。客が入らなかったカーサは死活問題で、社会主義の国の中でも競争のある分野となっている。カーサに新たな外国人宿泊客が泊まることになると、24時間以内に関係機関に報告しなければならず、いわゆるガサ入れも行われているので無認可カーサ(通称闇カーサ)には泊まらない方が良い。見つかった場合、貸した宿の方に膨大な罰金が科せられる。が、宿側が払えなかった場合どうなるのかは不明・・・

料金は1部屋あたり15〜35CUCで、客室の設備などによって決まっている。たとえば1部屋あたり200CUCの税を課せられた家は、1泊20CUCだとして10日分の部屋を用意してようやく部屋代がトントンとなる。これだけで月の3分の1だ。電気代や水道代を考えればもう数泊分は必要になるし、後述する設備代、メンテ代、労力を考えれば3/2以上は埋まらないとペイできないのではないかと思う。カーサを経営するには、ホットシャワー、エアコン、ファン、プライベートバスルームが絶対条件。追加でバルコニーやパティオなどがある。追加料金を出せば、朝食や夕食を付けられる。カーサの食事は生活物資の価格からすれば安くないが、とびきりゴージャスなものを出してくれるので一度はトライしてみるといい。カーサ側も、食事が大きな収益源なので、必ず勧めてくるはずだ。朝食を2人で3CUCならかなりバリューだ節約したい人は食事抜きで外のペソメシを喰らうべし

カーサの値段は最終的に交渉で決まる。シーズン、立地、宿泊数、相手次第でも値段が決まるわけだが、前述の設備費や税の事情を考えると過剰なディスカウント、強気なディスカウント、買い手市場全開のシチュエーションでの値切りは控えたいと俺は感じた。社会主義の国にお邪魔した資本主義者として、それなりの料金は支払うべきだと俺は思う。もちろん事情は人とカーサによってかなり違うので、その辺も含めたディスカウントをお願いしてみたらよいのではないだろうか。一部だが金を持て余してそうなカーサもあるわけで。

カーサ・パテクラールはキューバ全土にあり、ハバナだけでも3000軒ほど、トリニダーにでも400軒ほどある。よほどの僻地でもない限り、泊まる場所は見つかると考えて良い

*1CUC=1米ドルくらい
*キューバのルールはころころ変わるので、常に最新の情報を得るようにしてください。

りょう の紹介

東京都品川区で生まれ育つ。サービス業、ホステスクラブ、海外ボランティア駐在員、レストランバー、コンピュータ会社などを経て独立開業。2011年から休業し、夫婦で1年ちょっとの世界一周へ。現在は帰国してイクメン父上に勤しむ。好きな食べ物はナス。言語や歴史に興味あり。コンプレックスは字が汚いこと。好きな言葉は「とりあえずビール」でポッドキャストでは世界のビールを飲み歩く「Beer the World(ビーアー・ザ・ワールド)」を担当。
カテゴリー: キューバ, ラ・ハバナ タグ: , パーマリンク

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