ペルーのバスは空を飛ぶ


とっても衝撃的なことがあったので記録しておきたい。
インカ文明も真っ青の事実がある。ペルーのバスは空を飛ぶ。

先日、リマからアレキパまでの15時間の夜行バスに乗った。バス会社はCruz Del Sur(クルス・デル・スール)というところだ。ペルーのバス会社の中でもかなりのVIPバスだ。リマからアレキパまでの距離はなんと1000km以上。危うくベトナムを縦断できる距離である。

 

食事が選べる

最初に驚いたのは、リマのホステルのフロントでネット経由の予約をしてもらったときだ。そもそも、バスなのに食事が出てくるという時点でびっくりなわけだが、その食事の内容を選べるというのだからさらにびっくり。チキン・オア・フィッシュの世界だ。選択肢にはベジタリアンなどもあるし、飲み物も出してくれる。まるで飛行機ではないか。

チェックインカウンター

ターミナルへはバスの出発時間より1時間ほど前に来いというのだ。早すぎるだろそれは、と思ったが初めてのペルーバスと言うこともあって正直に1時間前に到着してみた。すると、だ。チェックインカウンターなるものがあり、ホステルのパソコンで予約したときに印刷した紙切れを、ちゃんとしたチケットに変えてもらうことができたのだ。そして荷物を預けるときに引換券をもらい、荷物も重さを量るという徹底ぶりに唖然。

ボーディングゲート?

チェックインを済ませると、係のお姉さんが「ボーディングゲートは3番です」と抜かすではないか。ターミナルの建物にはいくつかの出口があり、それらは「ボーディングゲート」と呼ばれている。っていうか、ただの出入り口なんだが、バスに搭乗(ボーディング)するための門(ゲート)といえば無理矢理だが納得させられた気持ちにならないこともない(どっちだ)。時間が迫ってきたのでそのボーディングゲートに並んでいると、アナウンスが流れて「15分ほど遅れます」とのことだ。理由は機材のトラブルだかなんだか分からないが、飛行機並みである。

バスなのにビジネスクラス?

乗ってびっくりクルス・デル・スール。ビジネスクラスみたいなシートじゃないですか。ブランケットも枕も用意されているというおもてなし。

ここから先はすべて飛行機と同じ

席に着くとアナウンスが流れる。「本日はご登場いただきましてまことにありがとうございます。当便は〜」という具合だ。その後にセーフティ・インストラクションがテレビで放送された。非常口の場所、トイレの場所、シートベルトは常に付けろ、タバコはすうなよ、などなど飛行機のアレとまるっきり同じだ。さらにバスはGPSを搭載していて、ルートからそれたり変なところで停車するとすぐに本部で検知されるらしいのだ、穴恐ろしや

バスが走り出したときなんかは滑走路を走り出したときのような錯覚を覚えた。道路が整備されすぎてて振動が極端に少ない。座席は2階部分の最前列ときたらもう、空を飛んでいる気分になった。前方には遙か先まで続く道路。左右の景色が飛ぶように流れていく。座席の上のボタンを押すとライトが光り、隣のボタンを押すとアテンダントが来てくれるという仕組み

リクライニングの倒れ方もすごいので、ぐっすり寝付いてしまった。気がついたらもう朝、日が昇っていた。景色が次第に都会的になっていったと思うとそこでアナウンス。「本日はご搭乗いただき(中略)当便はまもなくアレキパに到着致します。バスが完全に停止するまでシートベルトを締めたままでお待ちください・・・

そこまでしなくても、と言うくらい飛行機だった。いや、ひょっとしたらペルーのバスは実際に空を飛んでいたのかもしれない。少なくともこの会社のスタッフの心の中ではそうに違いない。クルス・デル・スールをなめちゃいかん。

りょう の紹介

東京都品川区で生まれ育つ。サービス業、ホステスクラブ、海外ボランティア駐在員、レストランバー、コンピュータ会社などを経て独立開業。2011年から休業し、夫婦で1年ちょっとの世界一周へ。現在は帰国してイクメン父上に勤しむ。好きな食べ物はナス。言語や歴史に興味あり。コンプレックスは字が汚いこと。好きな言葉は「とりあえずビール」でポッドキャストでは世界のビールを飲み歩く「Beer the World(ビーアー・ザ・ワールド)」を担当。
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