至高のパッカーメニューを編み出してみた


オチを先に知りたい人はページ最後から読んでください。

「バックパッカー」という言葉の正確な定義は知らない。もちろんバックパッカー=貧乏旅行、という図式は短絡的すぎる。ただ少なくとも金をふんだんに使っているバックパッカーは見たことがないし、多かれ少なかれだれもが節約意識を持っている

でだ。

ヨーロッパ全般、南米も南側(チリ・アルゼンチン・ブラジル)などでは節約の大きなファクターとして食事がある。そう、食事を自分で作ってしまえば安上がりというわけだ。幸い、物価の高い国の安宿にはキッチンがついていることも多く、ここで自炊をする宿泊客は多い。それに外食は値段だけでなくほかにもデメリットが色々とある。

外食のデメリット

・高い

問答無用。先進国は人件費が高いのだ。人にメシを作ってもらおうものなら高くつく。もちろん運んできてくれるウェイターさんにもチップは必須。

・口に合わない (飽きる)

日本人的に、欧米諸国で食べる普通の値段の外食は偏っていると思う。肉にイモ。パンにチーズに卵と肉。パスタにピザとイモと肉、それからイモ。おまけにイモ。もうこれの繰り返し。もちろんサラダもあるが総じて高い。

・栄養が偏る

炭水化物とタンパク質の凝縮パックのような食事だ、無理もない。食物繊維たっぷりのゴボウなんてなかなかお目にかかれない。野菜不足にも陥る。ベジタリアン食や日本食はとりあえず高い。

キッチンの設備

宿にあるキッチンの設備はピンキリだ。Hostel BookersやBooking.comのような宿の予約サイトで調べても「fully equipped kitchen」なんていう言葉を目にする。「設備のバッチリ整ったキッチン」という意味だが、実際に行ってみるとフライパンが1つしかなかったり、油すらなかったりという状況もある

宿に着いたら買い出しに行く前に、キッチンの設備を見ておく必要がある。場合によっては自炊を諦めなければならない場合もある。

大きなホステルでたくさんの宿泊客がいるのにコンロが4つしかないなんてことも。時間をずらしたり手早く調理できるメニューを考えなくてはならない。

数日で移動する宿命

バックパッカーは次の土地を目指す。物価の安い国なら飽きるまでそこにいることもできるが、自炊をするような物価の高い国ではそう悠長なことは言ってられない。次の土地に行かなければならない。

つまり、生鮮食品を持って移動することはできないわけだ。腐らせて腹を下したら元も子もない。

なので、生鮮食品は滞在期間中に使い切らなければならない(もしくは誰かにあげるか捨てていかなければならない)。頭を使う作業になる。

ニッポン人なら米料理!

ごはんは鍋で炊ける。適当に水を入れて火を掛けておけばそこそこのごはんが炊けるのだ。ただしデメリットもある。

・米用の鍋を使うことで、鍋とコンロを一定時間占領することになる。
・炊きあがった後に全部移し替えないと次の人がその鍋を使えない。
・別鍋を使っておかずを作らなければならない。

そ・こ・で

現時点で確実かつ美味しい料理は「パエリア」だ。

・とにかく米が食べられる
・鍋またはフライパン1つでできる
・食べたい具材を比較的なんでも入れられる

たとえば今日は、骨のついた鶏肉を買ってきて、骨をとって骨は野菜スープのダシに。肉をパエリアの具に使った。缶詰の貝、キノコ、トマト、パプリカを具材にして作ったらチョーうまい。

チョーうまい。

現時点でバックパッカー向けの至高メニューに決定したい。

 

 

 

 

 

りょう の紹介

東京都品川区で生まれ育つ。サービス業、ホステスクラブ、海外ボランティア駐在員、レストランバー、コンピュータ会社などを経て独立開業。2011年から休業し、夫婦で1年ちょっとの世界一周へ。現在は帰国してイクメン父上に勤しむ。好きな食べ物はナス。言語や歴史に興味あり。コンプレックスは字が汚いこと。好きな言葉は「とりあえずビール」でポッドキャストでは世界のビールを飲み歩く「Beer the World(ビーアー・ザ・ワールド)」を担当。
カテゴリー: アルゼンチン, バリローチェ タグ: , , , , パーマリンク

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