ということで今いるのは「南米のスイス」とも形容されるバリローチェ。
あぁ、なんかスイスっぽい。行ったことないけどスイスっぽいのがわかるのは、きっとイメージの問題か。
どうして「南米のスイス」なのかというと、ここにはスイス系とドイツ系の移民がたくさん入ってきたかららしい。
町歩き
バスターミナルからセントロの方に歩いて行くとこんな果物屋さんがあった。イメージ先行だけどヨーロッパっぽい。
セントロに行ってみるとほら、なんだか馬に乗った銅像があるではないか。お上品なヨーロッパ。
おや?
おやおやー?
よく見ればあまりお上品ではないじゃないか。これは。
落書きだらけッ(笑)
まぁ仕方ない。チリもアルゼンチンも、どこに行っても落書きだらけなんだこればっかりは仕方ない。バリローチェにゆかりがあるとおぼしき乗馬男爵もこれじゃあ格好がつかない。
でもすごいアートもあった。セントロから少し外れたところにある一角に、なんとこんな絵が!
両端に映っている建物の窓を見ると分かると思う、このアートはすっごい大きさ。それに細かいところまでいろんなモチーフで埋め尽くされてる。まさかプロの犯行か?
さ、街を歩いて感じをつかんだ後はチョコレート工場に行くことにした。さすがは南米のスイス、スイス系の人たちがここでもチョコ作りを始めたらしく町中にはあちこちにチョコレート屋が軒を並べている。ほんとたくさんあった。
チョコレート
で、肝心のチョコレート工場だが見学できる工場はどうやら閉鎖中?のようだった。腹いせにチョコレート屋を併設しているカフェに入ってコーヒーとチョコをいただくことにした。
「FRANTOM」というお店に入るとそこはチョコだらけ。店員さんもスイスっぽい服を着ていた。
チョコとコーヒーを頼んだ。コーヒーには自動的にチョコクッキーがつくらしい、あと水も。パタゴニアの水は軟水で、水道水を飲んでいる人もよく見かける。
チョコはうまい。ブラックのコーヒーと一緒に食べるのがいい。でもちょこっと胃がもたれた(ダジャレではない、念のため)。
町中のチョコ屋をみると、それはそれはすごい。いくらスイスだからってこんなにチョコレート屋ばっかりにしなくても・・・というくらい。
めぐみの大好きなアルフォンス・ミュシャの絵をあしらった缶を発見!しかも俺が好きな「四芸術」の中のダンス。この絵は動きがあってかわいい。思わず購入。しかもラスト1個だった。ラッキー。
缶の中身は・・・まぁ普通だった。でもかわいい缶が買えて良かった。
チーズフォンデュとワイン
スイスと言えばチーズフォンデュ。バリローチェにもチーズフォンデュのお店がある。ただでさえ物価の高いアルゼンチン、ただでさえ外食の高いパタゴニア、だけどここはスイスなんだ。スイスならちょっとくらい金を出しても良いじゃないか、と言うとってつけたような理由をとってつけてチーズフォンデュを食べに行った。
うまかった・・・
思ったよりもさっぱりしていた。たぶん白ワインが結構入っていたんだじゃないかと思う。2人前から注文できてシンプルな奴が120ペソ(2200円)だ。ってこう書いてみると安いな。さらに52ペソのワインを追加した。
うますぎて写真を撮るのを忘れたので、別の日に飲んだワインの写真を載せておく。
メンドーサのトラピチェワイン。 アルゼンチンでもナンバーワンと呼ばれるワイナリーだそう。52ペソだったので約1000円。さらさらしてるわりに、ずっしりしていて高級そうなふんいきだけは感じた。
そういうわけで、ここはプチヨーロッパであり南米のスイス。出費はかさむがお金を使ってしっかりと楽しんでやろうと開き直ってしまった。ボリビアからチリに抜けてすぐ10ドルやそこらで目玉が飛び出るほど驚いていたころが昔に感じられる。人間はほんと恐い生き物だと痛感したバリローチェであった。
おまけ
バリローチェのセントロでかわいい犬を発見!
なんとこれは!
セントバーナード!雪山で遭難している人を探してブランデーを一杯おごってくれるというあの賢いセントバーナードがいた。でもなぜセントロに?とおもったらこのわんこは写真撮影をしてくれるのだとか。お金を払うと一緒にポーズを決めて撮ってもらえるらしい。
(特に西)ヨーロッパに(すぐには)行かないという旅行者は、南米で思いっきりヨーロッパしてしまうのも手ではないだろうか。