さて、約半年にも及ぶラテンアメリカの旅を終えてようやく古巣の東南アジアに帰ってきたわけだが、そこには依然としていかんともしがたい問題が横たわっていた。
ダイエット
中南米の旅を終えて第一に思うことは、古代文明のすごさでもなく、大自然の揺るぎない力でもなく、ましてやスペイン人のえげつなさでもない。俺のぜい肉だ。ひたすらに俺は太った。
先に言っておくと、太ったのは俺が悪いわけでも俺の意志が弱いわけでもない。イモが悪いのだ。ラテンアメリカ諸国の食事はおしなべて大味だ。ボリュームがあって単調で、炭水化物祭りというかラ・フィエスタ・デ・カルボというか、いわゆるひとつのイモである。
しかも、1人分頼んだにもかかわらず、皿から溢れんばかりのイモたちが躍り出てくる。節約旅行をしていると、そのイモひとつひとつが惜しい。惜しくて惜しくてすべて平らげてしまうのだ。そうこうするうちに胃袋が肥大化して、1人前を1人前として食べられるように育っていくのである。今思えばこれもスペイン人征服者(コンキスタドーレス)の仕掛けた罠だったのだろう。
弁解はもういい。情状酌量の余地がないことは分かっている。とにかくここバンコクで、ダイエット作戦を決行することになったわけだ。
名付けて
サワディー・ダイエット(キリッ)
俺が長年の研究で編み出したサワディー・ダイエットは次の通りだ
・1日3食タイ料理を食べるべし
タイ料理は1皿のボリュームが少ない。人にもよるが、タイ人は1日4食、5食たいらげることも珍しくない。まずは食事量を適正に戻す。
・肉少なめ、野菜多め、そして米料理で満腹感
南米の炭水化物と肉責めの計に屈した俺は、手軽にいろいろな野菜を摂るよう心がける。そしてアジアの米料理で満腹感を味わう。満腹感と満足感を味わいつつ、きちんと野菜を摂取する。
・ジムへ行けジムへ
運動も欠かせない。クソ暑くて死にそうなバンコクでも、スポーツジムに行けば快適に運動できるはず。
これらを組み合わせたものがサワディー・ダイエットだ。・・・・いや、特段めずらしい要素があるわけではない。ちゃんとした食事を適正量取って、運動をしろというのだからどのあたりがサワディーなのかと問われれば答えに窮すること間違いなしだが、とりあえずこれを「サワディー・ダイエット」と名付けることにしたのだ。異論は大いに認めよう。
まずは体重を量る。
タイでは、何でもないところに体重計が置かれていて、1バーツコインを入れると体重が量れるようになっている。宿の近くでは、セブンイレブンの前にこの体重計が置かれている。非常によい制度なので日本政府も是非導入を検討していただきたいが、人通りの多い場所だと女子は計りにくいというのがチト難点である。
さっそく1バーツコインを投入すると、なにやら楽しげな音楽が流れる。古き良きデパートの屋上にありがちな、100円入れると申し訳程度に揺れ動く動物の形をした乗り物があるが、アレに乗っているときに流れそうな音楽である。ちなみにあの乗り物だが、俺が小さいころは幼心にも「これではさすがにつまらないだろう」と思っていた。関係ない話だが備忘のために記しておく。
で、体重は70キロだった。
医学用語で言えばデブの状態だ。70キロといえば身長180センチの人の体重だ。言っておくが俺はそんなにノッポさんじゃないし、工作が得意なわけでもない。
体重を量ったときは、シーロムというエリアにいたが、早速意を決してそこからカオサンエリアまで歩いて帰ることにした。スタート地点から、チャイナタウンでの散歩を含めると総距離にして10kmくらいは歩いた。
思い立ったが吉日、とにかく俺はやせることに決めた。目標は5kgマイナスの65キロだ。ブログ読者の皆様にも応援をよろしくお願い申し上げたい所存である。
こんにちは。
ダイエット!いいですね。
実は私も冬の間に増えてしまいました。去年の6月から11月までに2kg減量したのに、3月に測ったら4k増えていました。
ヘルスメーターが壊れていたので体重を測れなかったのも原因のひとつ。
「測るだけダイエット」と言うのもありますので、毎日計ることがダイエット成功の秘訣のようです。
私もりょうさんに負けずに頑張ります!
コメントありがとうございます。
いろんな原因がありますが、冷えは大敵だなとつくづく思います。
そして、重くなると動くのが億劫になってさらに動かなくなる。
「計るだけ」とは言っても、
その都度意識しますから生活が変わりそうですね。
わたしもがんばりますっ!
「チームサワディー・ダイエット!!」
ここにコメントするとムエタイ体験本が出版されるらしいな。。
工作の不得意なノッポさんでバカウケ。
フフフ。
めんたいこさん、コメントありがとうございます。
来週あたまに海の男になって帰ってきますので、今度はムエタイです。
ムエタイ体験レポート希望でーす。
トモローさん
ありがとうございますっ!
今滞在している宿のすぐ近くにムエタイのジムがあるのですが見てるとすごいですね。
うちの人か弱いけど(そしてぽっちゃり)できるかしら・・・。
乞うご期待!!
よくわからないけど、ムエタイをやることになったのね、俺。
ダイビングにムエタイに、いつからミルキクタベルは体当たり番組になったのやら