置いてけぼりバンコク 第一回「おばちゃん運10パーセント」


さて、かわいそうに、置いてけぼり1日目のバンコクです。
本日わたくし、王宮へ行って参りました(エッヘン)
ちゃんと観光してきましたよっ♪
あいにくの天気ではありましたが、
ピカピカの仏塔も

テカテカの回廊も

直立して微動だにしないはずの衛兵が意外とさりげなく動いていて
しかも、カメラを向けると「タイの微笑み」サービスをしてくれることも
シカとこの目で見てきました。
(あんまり動くので、最初は衛兵ではなく、オシャレな警備員かと思いました)

そうはいっても一筋縄ではいかないのが旅というもの。
おばちゃん運10パーセントのわたくしの一日です。

昨夜は
「明日はどうしよっかなぁ、寝てようかなぁ。それももったいないしなぁ・・・。
もったいないからシェムリアップにでも行って来ちゃおうかなぁ、
それとも一度日本帰っちゃおうかなぁ」
なんて考えているうちに一番鶏が鳴きました。

長いと思っていた夜も時計を見れば午前4時。
三文の得の時間ではありませんか。
サワディーダイエット中の身ですので、
王宮の近くの広場で散歩でもして
今日は王宮を見学しよう、そうしようということになりました。

身支度を整え、ストレッチもして、さぁ出発です。
王宮の近くの広場は何度も行ったことがあります。
ここで悪い人に会ったことはありません。
みなさん早朝ジョギングウォーキングなどをされている爽やかな人たちです。

ところが、
今日は何かの行事があるのか、広場には大きな幕がたくさんおりています。
果たして広場に入って良いものか・・・。
そんなことを考えながら柵の外を歩いていると
前方にハトにエサをやるおばちゃん登場。
「ナインオクローッk」と自分の腕を指さしながら話しかけてきました。
「王宮は8時半に空くはずだけど、今日は王室の行事でもあるんだろうか」
と考えていると、
おばちゃんが自分の時計がしてある腕の袖をめくるしぐさをして、
ハトのエサの袋を「ちょっと持ってて」という感じでわたしの手に置き、
「ナインオクローッk」と続けます。
「もともとウォーキングをするつもりだったし少しぐらい遅くても大丈夫」
と、お礼を言いながらおばちゃんにハトのエサを返そうとしたときです。
おばちゃんがその袋を逆さまにして、わたしが両手でエサを受け止める形になってしまいました。
慌てておばちゃんに返そうとすると、
おばちゃんが
「いいのいいの、もともとハトにエサをやってたんだから、そのまま撒いちゃって」
というしぐさをしたように見えたので、
わたしも言われるがままエサを道にバーッと撒いて立ち去ろうとしました。
すると「○○バーツ」と指で1、5と示してきました。
え?うそでしょ?なになになに??
わたしが「わかりません」と言って立ち去ろうとすると、
わたしの腕を掴んで何度も何度も「○○バーツ」と言ってきます。
(しかも毎回違う額)
「おーい、だれかー。どうにかしてくれー。」
と、叫んでみても誰も来てくれません。
やめてくれっと思って、その場を足早に離れようとしましたら、
「ぐすんっ」
まさかのおばちゃん泣き。
上も下も前歯が抜けた歯茎を向き出して、目をうるうるさせてこっちを見てくるのです。
そんな目で見られると、
「そういえば、私の不注意でエサを地面に落としてしまった」という気がしてきて
「OK、じゃあ豆代お返ししますよ。」
と返事をしてしまいました。
ついさっき1、5と指を立てていたことを思い出し、
「15バーツもするのか」とその分のコインを手渡そうとすると
「○○バーツ」 といってまた涙を流して腕をつかんでくる。
え?一体なんなの??
と、思っていると若い男の人がやってきて、
カタコトの英語で「コインじゃなくて、札だよ札」と言いながら
わたしが持っていた財布から、パッと1000パーツを取ってしまいました。
「どひぇっ!」と咄嗟にお金を奪い返し、その場を立ち去ろうとしましたが、
おばちゃんは泣き顔で腕にすがりついてくる。
そんなおばちゃんを振り払うことに罪悪感を感じ、
それならばと、
わたしもおばちゃんの腕を同じようにつかんで同じように泣いてやりました。
すると、その兄ちゃんが「泣いたってだめだ」という感じで
「とにかく金出せ」という雰囲気になってしまい、
前にも後ろにも進まないこの感じもバカらしくなり、
100バーツ巻き上げられてその場を離れました。

ハトおばちゃんの話は知っていたのですが、こんな感じで来るとは思いませんでした。
もっとこう、平和的に、ベンチとかに座っているとエサを撒くおばちゃんがやってきて
「あんたも撒いてあげなさい。ハトも喜ぶし、楽しいよ」
とでも声をかけられるのかと思っていました。
自分の不注意なんですが。

気を取り直して、王宮の入り口の前の道を渡ろうとすると、
「プップ〜!!!」
大きなクラクションの音がして、
「僕は死・に・ま・せ〜ん!!」的に危機一髪で一命を取り留めました。
(渡る前に牽制されただけ)
道を渡るときはいつも
地元のおばちゃんにくっついて渡る「パラサイティック横断」をしているのですが、
今日はわたしがおばちゃんを見誤ったのか、おばちゃんが交通を見誤ったのか、
変なタイミングで渡ろうとしてしまったようです。
「なんだか、今日はおばちゃん運がないなぁ」なんて思って王宮に入ると、
出ました、大陸的皆様的団体的観光客!!!三団体連発!
しかも、わたしは2つの団体の間に挟まれてしまいました。
追い抜くにも追い抜いてもらうにも、スムーズにはいきません。
それに、わざとか間違えてか、前の人からも後ろの人からも足を踏まれる始末。
「ええいっ!時間ならあるのだ。大陸的皆様、どうか私を追い抜いて行ってください。」
と、通路の端によけて道をあけると
団体の奥様方に腕でドンと突き飛ばされ、
これ以上いけないよっていうのに押し出されながら皆様の通過を待つことになりました。

このおばちゃんたち奥様方とは、お手洗いでもご一緒させていただきました。
男性の慣習は存じ上げませんが、
女子用トイレは女子便所の入り口付近に一列に並んで、
空いた個室に一人ずつ入って行くのが一般的ではないかと思います。
わたくしもいつも通り一列になってトイレを待ち、
ようやく次がわたくしの番というところまでやってきました。
そこに現れたのが大陸的奥様方集団。
待っているわたくしには気にもとめず
一個室の前に一人体勢で陣取り始めました。
それまで待っていたわたくし、「無効」です。
「ずるいずるい!」と思いながらわたくしも慌てて奥様方の後ろにつくと、
今度は一斉にそれぞれの目の前にある個室のドアをノックし始めました。
一斉にです一斉に。
このあと、中に入ってる人たちはあぶり出されるように個室から出てきました。
その人たちを見るとなんとも哀れで、そして自分はそんな目には遭いたくないと思うと、
大陸的奥様方にわたしが並んでいた個室を譲り渡し、
皆様のお帰りを待つしかありませんでした。

今日はワット・ポーまで足を伸ばすつもりでしたが
すっかり疲れ果てすぐに宿に戻ることにしました。
宿の前では、
いつものフルーツ屋さんのおばちゃんが相変わらず楽しそうに働いていました。
「おばちゃーん」と駆け寄ると
おばちゃんはいつものように「サワディカー」と笑顔であいさつをして、
手際よくパイナップルを切ってくれました。
♫もしもタイ語が話せたら
思いの全てをタイにして
おばちゃんに伝えることだろう〜以下略〜♪

捨てるおばちゃんあれば拾うおばちゃんあり、 ということでしょうか。(違う?)

めぐみ の紹介

岩手県盛岡市生まれ滝沢村育ち。 高校卒業後 アメリカのコミカレに留学。 帰国後、台湾、カンボジアを訪れる。 長野、東京、佐渡(新潟)、岩手を経て、 夫と「見る・聞く・食べる」をテーマに旅へ。 好きなもの;コーヒー、鶏肉、固焼きソバ
カテゴリー: タイ, バンコク タグ: , パーマリンク

置いてけぼりバンコク 第一回「おばちゃん運10パーセント」 への1件のフィードバック

  1. りょう のコメント:

    悲しすぎる。俺のいないところでどうして嫁がこんな理不尽な目にあわなきゃいけないのかと憤りを感じつつタオ島が楽しすぎてそれどころじゃない。がんばれ!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

WP-SpamFree by Pole Position Marketing