ソンクラーン期間中にむりやりカンボジアに行くの巻


4月13日、仏教正月のまっただ中にバンコクからシェムリアップに舞い戻ってきた。

 

カオサンエリアは12日の午後からなんだか水かけ祭り(ソンクラーン)の前哨というかフライングというか、犬も歩けば水をかけられるというらんちき騒ぎがすでに始まっていた。

雨でもないのに道が濡れている

 

老若男女の乱痴気騒ぎ

 

カメラを持っていても容赦ない

 

 

ご飯を食べて宿に戻るだけで,人種・性別・信条・門地・老若男女とわず各所に待機した水かけ野郎どもに何が楽しいのか水をかけられまくるという始末でびしょ濡れになる。

 

そんな中、いきつけの旅行会社でシェムリアップ行きのチケットをゲットした!1週間前に同じ人から聞いた値段は250バーツだったのに、正月だからと言う理由で500バーツと言われた。そこを450バーツに負けてもらっていざ鎌倉!

 

翌朝のピックアップは7時半。だが・・・カオサンエリアのピックアップはなかなか来ないのが世界の常識だ。宿の前で40分近く待機してようやくミニバスに乗り込んだ。

 

ミニバスはほぼ満席。荷物を置いた2席を除けば、1席分しか空きが無かった。タイ国内の快適なアスファルトを順調に飛ばし、1回のトイレ休憩の後、アランヤプラテート(タイ側の町)のレストランに到着した。

 

 

かれこれ、何度目だろうか。タイからカンボジアに向かうと、ほぼ必ず国境少し手前のレストランに停車して「両替をしてやる」だとか「ビザ取得を代行してやる」と執拗に言われる。

 

レストラン内には同乗していた数人の外国人がいたが、なぜかうちらだけ奥の方のデスクに座るように言われる。ここの旅行会社はカンボジア人経営で、タイ語とカンボジア語が通じる。そこで男がこう言ってきた。

男:「カンボジアのビザを取得しなければならない」

俺:「いらないよ。国境で取るよ」

男:「時間がかかるからここで取ったらいいじゃないか」

俺:「いいよ国境で取るよ」

男:「なんでここで取らないんだ(強い口調)」

俺:「取りたくないからだ。国境で取りたいからだ。言ってること分かるか?(強い口調)」

男:「なんでここで取らないんだ?ビザ用の写真はあるのか?(いらいらした口調)」

俺:「ないけど1ドル払えば写真なしでもビザをとれるだろ」

男:「とれないぞ、100バーツかかるぞ」

俺:「1ドルだろ、まぁでもいいよそれで、国境でとるから」

(以下数回ループ)

 

 

ようやく諦めたらしく、ビザの話はなくなった。数分後ミニバスに乗り込んで国境へ出発した。ここでの待ち時間は基本的に意味がなく、単にビザの代行や両替をするカモを探しているだけと思われる。

 

しかしまぁ、おそらくビザ代行も法外な値段ではないだろうし、(かなりほんの少しの)手間が省けることも事実だし、断れば断れるので悪徳とまでは呼べないだろう。それに、ここでビザ代行や両替をしてくれる人のおかげで安い料金でバスに乗れているのではないかと思う(今回は正月料金なので高いのだが)。そういう意味では、ほかの旅行者にお節介焼いてビザ代行を断るように言う筋合いはない。人のビジネスを邪魔してはいかんと思うのだ。

 

番に乗り込んだ後、一緒だったロシア人が話しかけてきた。

露:「君たちはビザを取ったの?」

俺:「取ってないよ」

露:「なんで取らないんだ?」

俺:「国境でとれるよ」

露:「なんだって?いくらだ?」

俺:「20ドルだから600バーツくらいだね」

露:「・・・・・」

いかん。ここでこのロシア人に無駄にソンした気持ちにさせる必要もない。

俺:「代行も良い手段だよ。手間が省けるしね。代行もそんな高くなかったでしょ?」

露:「ま、まぁ。そうだな」

ロシア人はちょっと納得いかない様子だったが仕方ない。ちなみにこのロシア人、カンボジアの現国王陛下にそっくりである。ここまで似ていたらビザ代も免除なんじゃないかって言うくらいそっくりだった。一度、国王に分してビザなし入国を試みたらどうかと助言しようと思ったが言いそびれた。それに代行がいくらだったのかも聞きそびれた。

 

国境に着いて驚いた。「Thai Passport」と書かれたタイ人用の出国列が異常に長い。長すぎる。普通、自国民は専用の列に並んでスイスイ進み、外国人の出国には時間が掛かるというのが当たり前だと思うのだが、今回は逆で、タイ人の出国が長蛇の列となっていた。この理由は少ししてから判明する。

 

無事に出国を済ませて今度はカンボジアのビザを取得しに行く。

 

俺:「ツーリストビザをください。写真がないので1ドル払いますよ」

係:「ん?写真がない奴は100バーツだぞ」

俺:「いやいや、1ドルでしょ1ドル。勘弁してくださいよ」

係:「いやいやいやいや、何を言ってるんだ100バーツだぞ」

(以下、数回ループ)

 

係:「わかった1ドルにしてやるよ」

国境で交渉しなければ行けない状態が少なくとも10年くらい変わってないと思うと「しっかりしろよカンボジア」と思ってしまう。

 

写真代の2ドル分を20ドル札で払おうとしたところ、おつりがないと言われてお金を返されてしまった。しかし残念ながら細かい金がドルもバーツもリエルもないのだ。

 

おたおたしていると、係官が写真代タダでビザを発行してくれそうな雰囲気になった(笑)。しかしそれでは申し訳ない(係官の懐が寂しくなる)ので、2ドルに満たなかったが小額紙幣のリエルとバーツコインをかき集めてあげることにした。

 

かくして、100バーツが1ドルになり、1ドルが数十セント相当にまで下がってしまった。どんだけ適当なんだと2、3分だけ問いたい。というかあんまり長くは問いたくない。

 

 

無事にビザを取得してからアライバルのスタンプをもらう。イミグレを過ぎると同乗していたほかの旅行者が待っていてくれた。ここからまた5分ほどバスに乗って別のバス停に向かう。さらにそこから大型バスに乗り込んでシェムリアップへ向かうという手順だ。

 

この大型バスは満席になり次第出発する模様。ここに両替所があって、1ドル3800リエルだったので、手元の20ドルだけリエルにかえておく。またおつりがないとか言われたらたまらん。

 

カンボジアの旅行者向けバスに乗るとチト面白いことが起きる。乗務員が、丁寧すぎる英語で挨拶をし、今後の旅程を説明してくれるのだ。

アナウンスの始まりは必ず「Ladies and gentleman(紳士淑女の皆様)」である。アナウンスの途中でもこの言葉が何度か挿入される。かなり流暢な英語だったが、この微妙な違和感がたまらなく好きだ。寿司詰めのボロバスに乗って、紳士淑女はないだろうと軽く突っ込みたくはなる。

カンボジア語では「あなた」に対する呼びかけの言葉が多数あり、公の場で不特定多数に話しかけるときはそれぞれの相手に呼びかけの言葉を使う風習(?)がある。Ladies and gentleman はそういうノリから翻訳されて定着された言葉なのではないかと思われる。

アナウンスではこんなことを言っていた。

ア:「現在、シェムリアップには4万人のタイ人が新年を過ごすために来ています。タクシン元首相がシェムリアップに来ているので、その支持者が集まっているのです。この時期、部屋を探すのは本当に大変で、料金も高騰しております。バスはこれから私達のゲストハウスに停車します。数部屋だけ空きがありますので、どうぞ部屋をご覧になってください」

と、同じような内容を3回くらい繰り返していた。

1回のレストラン休憩を経て、ぎりぎり明るいうちにシェムリアップに到着した。

案の定(?)宿は普通に空いてて料金も普通だった。たしかにタイ人は異常に多かったが、宿無しになってしまうような状況ではない。

次回、仏教正月に大量タイ人のシェムリアップ集結について書くかもしれない。

りょう の紹介

東京都品川区で生まれ育つ。サービス業、ホステスクラブ、海外ボランティア駐在員、レストランバー、コンピュータ会社などを経て独立開業。2011年から休業し、夫婦で1年ちょっとの世界一周へ。現在は帰国してイクメン父上に勤しむ。好きな食べ物はナス。言語や歴史に興味あり。コンプレックスは字が汚いこと。好きな言葉は「とりあえずビール」でポッドキャストでは世界のビールを飲み歩く「Beer the World(ビーアー・ザ・ワールド)」を担当。
カテゴリー: シェムリアップ, カンボジア タグ: , , パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

WP-SpamFree by Pole Position Marketing