すっかりシリーズとして定着した感のあるグルメ紀行。今日もひとつ、美味しいものを紹介しよう。
今日の料理はこちら。
タライ・チアン・チュー・アエム(ត្រីចៀនជូរអែម)
「タライ(若しくはトライ)」とは魚のこと。
「チアン」は、名詞の後ろにきて「揚げた」という意味。
「チュー」は酸っぱい。「アエム」は甘い。
まとめると、「甘酸っぱい揚げ魚」となる。クメール語ってシンプルだなぁ。
お味のほどは
魚のフライにあんかけ野菜炒めがのっている、それはそれはうまい魚料理だ。フライのカリカリにあんのとろとろ、野菜のシナシナやシャキシャキが織りなすハーモニーの素晴らしさは食べてみないとわからない。
食べられる場所
これはレストラン料理。屋台や作り置き食堂にはまずない。高級である必要はないが、メニューを置いているようなレストランにいかないと食べられない。
値段
高いはず。8000リエル(2ドル)くらいからは覚悟するべきだ。大皿だったりいいお店だったら3〜5ドルしてもおかしくない。
注文方法
メニューが英語併記されている店も観光地なら多いが、英語の表記はまちまちでこれといった定型表現はないと思う。キーワードは「Sweet」「Sour」「Fried Fish」あたりだろう。「Fried fish in/with sweet (and) sour sauce」や「Sweet sour fried fish」あたりがありそうだ。
クメール語での注文
メニューがない場合や、メニューからではわからない場合は、クメール語で聞くことになる。一番シンプルな聞き方を書いておこう。
「タライ・チアン・チュー・アエム、ミエンテー?」でおk
「甘酸っぱい揚げ魚、ある?」という表現だ。
「タライ(トライ)」を発音する時、最初のTと次のRの間に母音はない。流れるようにつなげて発音する必要がある。Tが子音のみのため「タライ」でも「トライ」でも同じくらい正しくない。ちなみにRは巻き舌だ。
「チアン」はほぼカタカナ通り。強いていうなら、「チ」と「ヂ」の間くらいの感じだが、あまり神経質にならなくて良い。このチは無気音。
「チュー」の「チ」は前述の「チアン」の「チ」と同じ発音(文字は違う)。カタカナのままでもいける。
「アエム」の「ア」は口をはっきり開けて発音しよう。「ア・エ」と分けて発音せず、「アエ」と続けて発音しよう。最後のムは末子音なので、「むー」のように音を出そうと意識せずに、口を閉じるだけというイメージでもよい。「アエム」で1つの音節なので、1拍で発音し切ろう。
「タライ・チアン・チュー・アエム、ミエンテー?」と聞いて、
ある場合は「ミエン」という答えが
ない場合は「オッ・ミエン」という答えが帰ってくる。
ぜひお試しあれ。
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